CHANDRA SEKHAR ACADEMY
チャンドラ・セカール・アカデミー
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オディシャ州のいろいろ

インドのオディシャ州の紹介です。今はオディシャ(ODISHA)州と呼ばれていますが昔はオリッサ(ORISSA)州といわれていました。オディシャ州の位置を上のほうから紹介していくと、インドではないですが、まず、バングラディシュ、その下がウエストベンガル州、その下がオディシャ州、オディシャ州の下にアーンドラプラデーシュ州、タミルナードゥ州があります。オディシャ州はちょうど真ん中あたりになります。バングラディシュはよく洪水がおきます。ウエストベンガル州もよく洪水がおきます。なぜかというとヒマラヤからの川が合流しているところに位置しているためです。しかし地球温暖化の影響で水が不足している場所も多い中、これからは水に恵まれている州になるのではないでしょうか。

この下のオディシャ州も水と大自然に恵まれています。以前、インドネシアに地震があったとき、タミルナードゥ州には少し被害がありましたが、オディシャ州やウエストベンガル州は、被害が少なかったんです。なぜならウエストベンガル州の東にあるベンガル湾にはアンダマン諸島があったのと、オディシャ州にあるプリーから海岸沿いを南に60Kmいくとチリカ湖という湖があり、これがインドネシアからの津波を軽減したのではないかと思います。このチリカ湖はインドの地図で見ると少しへこんで位置しており海水も流れ込んでいるため汽水湖と呼ばれています。またイルカもいて、11月から1月中旬くらいまではアジア各地から渡り鳥がたくさん集まってきます。このオディシャ州は本当に大自然に恵まれています。

またプリーから海岸沿いをウエストベンガル州の方面に30kmいくとコナーラクという場所があります。ここには世界遺産に登録されているスーリヤ寺院というオリッサ建築で有名な寺院があります。スーリヤとはヒンディー語で太陽神という意味です。スーリヤ寺院は車輪がついた山車のような形をしています。しかし中に入ってみると彫刻が潰れているものが多数ありました。ガイドさんに聞いたら、この寺院は磁石が混じった石で作られていて、その昔、近くの海を航海している船が、この磁石で邪魔をされていたために潰されてしまったそうです。しかしインド政府がたくさんの人に見てもらいたいと、潰れている部分に新しい石をいれてこれ以上潰れないように保存している活動が今も続いています。しかし、この彫刻は近くで見ると本当に細かい部分まで丁寧にされています。キリンや象、馬、ライオン、トラ、孔雀など動物の彫刻もたくさんあります。

その昔、オディシャ州の人たちがインドネシアやスリランカ(昔でいうとセイロン)に出稼ぎにいっていたとき、絣など工芸品を売りにいっていました。そのように昔からアジアとの交流があり、そこで仲良くなった国からキリンや象など動物をもらっていたとガイドさんが教えてくれました。それをインドの人が彫刻で残していたというこだそうです。それで象ならともかく、なんでキリン!?の彫刻があった理由も納得できました。

そういえば、昔、インドのネル首相が自分の娘の名前をつけたインディラという象を上野動物園にあげたという話を思い出し、なるほどと納得できました。昔は仲良くなると動物をあげていたなぁと。そしてプリーから60Km西にいくとブバネシュワールというオディシャ州の州都があります。昔の州都はカタックというところで、ブバネシュワールから20km弱くらいのところにありました。このカタックは、スバス・チャンドラ・ボースが生まれたところです。

スバス・チャンドラ・ボースとは → スバス・チャンドラ・ボース - Wikipedia

このブバネシュワールには動物園があり、この前行ったらキリンがいてました。またホワイトタイガーもいて、敷地は本当に広かったです。動物の数は多くないですが、広い敷地でのびのびとしていたように思います。このへんは日本との大きな違いですね。また、ブバネシュワールにはたくさんの寺院があります。でもヒンディー教徒でないと入れないことが多く、少し残念でした。しかし外からは立派な建築が見れてよかったです。プリーに戻ってくる途中にはピピリというアート村があって、カラフルなミラーワークや、布に描いた絵などがたくさんあり、絣の布やお寺の彫刻やアートなどここからアジアに発信されているといってもいいのではないかと感じました。

オディシャ州にある資源にアジアのいろんな国が注目しています。最近のオディシャの動き、人口、面積などです。

プリーのはなし。

ウエストベンガル州のコルカタから南500Kmはなれたオディシャ州にある海沿いの町プリー。インドはまだ新幹線が走ってないためコルカタから夜行電車が2本出ています。夜コルカタを出発して朝、プリーに着きます。プリーは終点の駅なので、インドの電車に慣れてない人も、プリーでは駅の先に線路がないため、間違えることはないと思います。またコルカタからオディシャ州の州都のブバネシュワールまでは飛行機で約1時間。このブバネシュワールという町は、インドの中でも設計された町ですが、お寺など仏教遺跡がたくさんある事でも知られています。最近になってさらに仏教遺跡が見つかっていて、現在も発掘中の仏教遺跡がたくさんあり、博物館級だと言われたりもしています。そこで、なぜこの場所で仏教遺跡がたくさん見つかるのか、仏教との関連を調べる研究が始まっています。またナンダンカナンという名前の動物園があり、ホワイトタイガーやキリンがいます。
ブバネシュワールからプリーまでは約60kmで車で1時間30分くらいです。他の州のデリーやチェンナイ、バンガロールからも国内線がででおり、以前より短時間で来れるようになったので、最近ではインドの都会で忙しく生活している人達が、海のあるプリーでゆっくりと過ごすために、たくさん来るようになりました。

プリーの魅力は、なんといっても長く続く綺麗な白い砂浜です。オディシャ州の海岸の長さは500Km。オディシャ州にあるプリー市(コナーラク・チリカ湖があります。)が持ってる海岸の長さが大体100km。プリーの町が持っている海岸としては10km。そこからは誰も人がいない海岸を、アーンドラプラデーシュ方面へ60kmへいくと汽水湖のチリカ湖があり、そこへはタクシーをチャーターしていきます。このチリカ湖にはイルカがいて、また11月中旬から1月の終わりまでは、世界中の渡り鳥がこの場所を目指してやってきます。

プリーから海岸沿いを、大自然のなかウエストベンガル方面に30kmいくとコナーラクがあります。ここへはレンタルバイクや、バス、タクシーをチャーターしていきます。プリーからコナーラクに向かう所々では、伝統的な彫刻をいまもなお受け継ぐ職人たちの作品に触れ合うことができ、周囲の景色もとても綺麗で目を奪われます。コナーラクの海岸は人も少なく、砂浜も海もとても綺麗なので、サンタナロッジではお客様と海岸でバーベキューをしています。まるでプライベートビーチのようで、みんなでゲームをしたりで本当に楽しいです。またコナーラクには世界遺産に登録されているスーリヤ寺院があります。つまりプリーの町からアーンドラプラデーシュ方面へ60kmへ行くとチリカ湖、ウエストベンガル方面へ30km行くとコナーラク、プリーの町が海に面している長さが10km、全部で100kmとなります。この海岸の魅力は岩や崖などがない事、そしてなんといっても長く続く綺麗な白い砂浜。美しい海から昇る朝陽、そして沈む夕陽が格別なんです。

サンタナロッジの裏手にある海岸沿い1kmくらいには、南インドのアーンドラプラデーシュ州からやってきた漁師の人々がすんでいます。家も昔ながらの藁葺きの家、そして港もないなか、昔ながらの漁をして生活しています。組み立て式の船と、今ふうの船などを巧みに操りながら、高い波のなか朝早く漁にでる様子は朝のプリーの1日のはじまりともいえます。この景色を見ていると日本での生活の事など、色々と考えさせられるものがあります。漁で採れた魚介類、特に海老などの多くはコルカタや諸外国に送られていきますが、地元でも漁が終わったばかりの新鮮な魚を食べる事ができます。ぜひ、日本からくるときには醤油やわさびを持ってきて美味しい魚を食べていただきたいと思います。またお弁当などを持ってレンタルバイクや、何人かでタクシーをチャーターしてコナーラクへ行くのもおすすめです。コナーラクにある世界遺産スーリヤ寺院では、中に入って見学するのもいいですが、スーリヤ寺院を囲むようにして道があるので、その道沿いのベンチでゆったりと時間を過ごすのもおすすめです。この景色は中に入って近くから見るのとはまた違い格別のものがあります。

晩のおすすめは、ナイトマーケット。CTロードを海岸沿い西へ2km行くと、インド人観光客が泊まるホテルが立ち並んでいる場所があります。その前の海岸にある、たくさんの夜店がナイトマーケットです。プリーならではのお土産店もたくさんあり、夜の海岸をラクダに乗ったりも出来ます。またプリーは、インドの四大聖地のひとつとして知られており、有名なジャガンナート寺院があります。インドの人も、この寺院に来るために、はるばるインド各地からやってくるほどです。ここはヒンドゥー教徒しか入れないため、ヒンドゥー教徒以外の人が中を見たいときは、近くの建物に登ってしか見ることができません。寺院には5,000人近くのお坊さんが働いており、敷地内には108ものお寺があり、かなり広いです。また、ここには毎日1万人くらいが出入りしています。中には同じく1万人くらいが食べれる食堂があり、そこではベジタリアン料理でも、しょうがや、にんにくなど土の下のものが一切入らない料理が食べられており、食器は土で出来た素焼きのものを使っているそうです。

あ〜、まだまだお寺の話はつきません。。。なので、このジャガンナートの神様の名前が、なんでジャガンナートになったのか?なんで寺院にヒンドゥー教徒以外は入れない?なんで山車祭り(ラタヤットラ)を年に一回するようになったの?などについて、いずれお話したいと思います。このプリーの町は、ヒンドゥー教徒の人は、ジャガンナート寺院へくることを、そうでない人や外国人は、長く続く海や世界遺産スーリヤ寺院、チリカ湖、漁師の村などを観光しに来る人がたくさんいますのでみなさんも是非遊びに来てください。